私たちの生活に欠かせない電力、ひと昔前と違い、家電や冷暖房設備、仕事に必要なパソコンや携帯電話など生活に必要な機械のほとんどのエネルギーを電力で補っているのが現代の日本です。
もちろんご存知の事ですが電力は人工的な発電によって得られるエネルギーです。
電力を得るためには発電が必要ですが、日本国内では約84%の発電を石油・天然ガス・石炭などの化石燃料を燃やした火力発電で担っています。
残りの発電は水力約7%、太陽光約3%、地熱や風力、新エネルギーでの発電の割合は1%を切っており、実質ほとんどの電気を化石燃料で担っていると言っても仕方がありません。
人工エネルギーはとても不安定
化石燃料は枯渇が心配され、国際情勢によっては供給が不安定になるエネルギーでもあります。
一時は原子力発電への切り替えが考えられましたが、東北大震災の影響で原子力発電の危険性が現実のものになってからは火力や原子力以外の自然なエネルギーによる発電が検討されています。
風力発電
その1つが今回取り上げる風力発電です。
風力発電には、海岸の郊外で目にする巨大な風車を思い浮かべる方も多いでしょう。
その巨大な風車を自然の風の力で回転させる事で発電機を回し電力を生み出す仕組みが風力発電になります。
風力発電は最近のニュースや新聞で目にする再生可能エネルギーの1つでもあり、国内で自給自足できるエネルギーの1つでもあります。
そんな風力発電のメリットで主なものは次の3つになります。
- 発電が自給自足で行える
- 設備のコストが火力や水力に比べて安い
- 1つ1つの小さな発電設備を持つ
この中で自給自足で発電が行える事は説明は不要でしょう。風力発電の設備は火力や水力に構造が簡単です。
構造が簡単であることは管理の人員を減らす事ができ、故障や設備交換の際にも多くの出費を必要としません。
風力発電で以外と知られていないメリット
そして、風力発電の知られていないメリットでは1つ1つの小さな発電設備を持っている事です。
1つ1つの風車が発電所そのものであるため、電力の必要な分だけ設置できる事、大規模な設備を必要としない事、そして事故や災害に強い事が上げられます。
例えばダムに設置されている大きな発電所が故障した場合には、発電所全体で電気を作る事ができなくなります。
台風などで風車10機の中の5機が故障した場合には、風力発電では5機分発電する電力が減るだけで済みます。
土地の少ない日本国内では広大な風力発電の風車を何機も設置する事は現実的ではありませんが、その他の発電設備を補う目的から小規模の風力発電所の設置を増やし、電力の自給自足を図る事は国民の利益に十分につながる事になるでしょう。
以上が風力発電に関するメリットと将来性についての説明でした。